有機酪農のいま
サイレージ
もくじ
牧場の端にある、ビニールシートに覆われ、タイヤが積まれた場所。これは何かご存知ですか?実は、ビニールシートの中で、牛の大好きなえさを発酵させているのです。
収穫して細かく裁断した有機のとうもろこし(デントコーン)を、バンカーサイロ(箱型の貯蔵場所)に敷き詰めます。そして、カバーでしっかりと密閉。さらにタイヤを重しとして利用します。
こうすることで、とうもろこしが乳酸菌の働きで発酵します。こうして発酵したえさを「サイレージ」といいます。サイレージはツーンとした酸っぱいにおいが特徴で、牛はこのにおいが大好き。
マイナス20℃にもなる別海町の冬。冬の間は放牧地も雪に覆われ、牧草は育ちません。牛たちは、冬の間も保存ができるサイレージをしっかりと食べることで、健康に過ごすことができるのです。