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有機酪農のいま

牛の排せつ物(ふんや尿)を有効活用

牛の排せつ物(ふんや尿)を有効活用
もくじ

牛は、ふんや尿をなんと1日あたり約60kg排せつします。100頭の牛がいると、毎日約6トンの排せつ物が出るということになります。あまり想像できない量ですよね。別海ウェルネスファームでは、この排せつ物を出来る限り有効活用しています。具体的には、ふんや尿をたい肥化することで、①畑の肥料、②牛の敷料として活用しています。

別海ウェルネスファームの牛舎では、はじめにスクレーパーと呼ばれる機械が牛の排せつ物を自動で回収してくれます。牧場では省力化に取り組んでおり、「人にやさしい」牧場作りに注力しています。そして、次に排せつ物は、「ラグーン」と呼ばれる大きな貯蓄場に一旦保存されます。

①    畑の肥料として活用

ラグーンに貯蓄された排せつ物は、微生物の力(発酵)のおかげで液状の肥料となります。この液状の肥料を専用のトラクターで畑にまき、とうもろこし(デントコーン)の有機栽培に活用します。

②    牛の敷料として活用

ラグーンに貯蓄された液状の肥料の一部を、たい肥舎に移動させ、専用の機械で液体と固体に分離させます。そして、固体を数か月間かけてじっくりと発酵・殺菌(たい肥化)させ、牛の敷料に用いる「戻したい肥」を作ります。

このように、別海ウェルネスファームでは、牛の排せつ物を無駄なく、最大限活用することで、循環型酪農に向けて取り組んでいます。




出典:

牛乳のひみつ(学研まんがでよくわかるシリーズ)