サステナブルな酪農、有機循環型酪農を、もっと身近に。
オーガニックを、もっと気軽に。

オーガニックのある暮らし

五感で楽しむ!サステナブルな酪農パーク in TOKYO

五感で楽しむ!サステナブルな酪農パーク in TOKYO
もくじ

先日、ITOCHU SDGs STUDIO 星のキッチンHanareにて、期間限定で「サステナブルな酪農パーク」がオープンしました。「サステナブルな酪農パーク」は、子どもたちに酪農をもっと知ってもらい、より身近に感じてもらえるように、都会にいながら乳しぼり体験や牛のえさ、牧草に触れられるSDGs酪農体験イベントです。今回、当イベントで実施した、さまざまなSDGs酪農体験プログラムを中心に紹介します。 



疑似搾乳機で乳しぼり体験

会場の入り口にある、実際の牛の大きさほどある疑似搾乳機。この疑似搾乳機(お乳の代わりに水が出ます)で、本当に乳しぼりをしているような体験が出来ます。

乳しぼりにはコツがいります。また、深くしゃがむ必要もあり、なかなか大変な作業です。小学生の子どもさんたちは、片手では思うようにお乳が出ず、両手で悪戦苦闘。乳しぼりを体験したお母さんからは、「こんなに乳しぼりが大変だとは知らなかった」との声が。一般的に牧場では1日2回、搾乳の作業をします。酪農家は牛一頭一頭に対して搾乳機を取りつける作業を行う必要があり、搾乳はかなりの重労働となります。

 一方、カネカグループ運営牧場の別海ウェルネスファームでは「自動搾乳機」を導入しています。自動搾乳機のポスターを前に、スタッフから「牛たちは、搾乳・給餌して欲しい時に自分で自動搾乳機に並びます。そして、機械が自動で搾乳してくれます 」と解説がありました。参加した大学生の方からは、「ITによる省力化で酪農家にやさしい牧場作りが進んでいるのですね」 とのコメントをいただきました。



ボールスロープで学ぶ 循環型酪農

ボールスロープを使って、サステナブルな酪農を能動的に体験出来るブースです。

始めのボールスロープの牛の口に緑色(牧草のイメージ)のカラーボールを入れると、牛のおしりから茶色(うんちのイメージ)のカラーボールが出てきます。カラーボールの色が変わる仕掛けのボールスロープに、子どもたちは大興奮!

次のボールスロープでは、茶色(うんちから作った肥料のイメージ)のカラーボールを入れると、畑から緑色(牧草)のカラーボールが出てきます。そして最後のボールスロープでは、その緑色(牧草)のカラーボールを牛の口に入れると、お乳から白色(生乳をイメージ)のボールが出てきます。このように、カラーボールの色の変化を通じて、参加者の方々に、「循環」していることを楽しく理解していただきました。

会場ではボールスロープを体験した後、実際に有機循環酪農で出来たオーガニック生乳を使用*した、『ピュアナチュールオーガニックヨーグルト®』の試食を行いました。小学3年生の子のお母さんは、「有機循環型酪農を学んだ後で食べるヨーグルト。酪農家さんや牛さんに感謝しながら味わいました!」 とおっしゃり、大変満足いただいた様子でした。



牛乳・ヨーグルトパックで遊ぶ リサイクルで遊び

また、牛乳・ヨーグルトのパックを使って、自由に遊べるコーナーも設置されました。

子どもたちは、ヨーグルトパックを積み上げたりしながら、自由な発想で牛さんのお城やおうちを作ってくれました!シンプルな遊びだからこそ、よりクリエイティブ性が高い「知育」的要素があります。ここでは、子どもさんたちが実際に作った「作品」を紹介します。



大人向け説明コーナー

保護者の方など、大人の方には、酪農の現状、有機循環酪農、そしてA2ミルクについて学ぶコーナーを設置。お父さん・お母さんからは、「今まで酪農についてあまり興味はなかったが、考え直すきっかけになった」「最近ニュースでA2ミルクのことを知ったが、具体的にどういうものか分かった」 などのコメントをいただきました。



参加者の声

最後に、ご参加いただいた方の声をいくつか紹介したいと思います。

小学2年生のお子様を持つお母さん:

「子どもは何度もボールスロープをさせてもらい、“ぐるぐる回っているね”“自然の力はすごいね”と有機循環型酪農に興味を持った様子でした。勉強した後に食べるオーガニックヨーグルトの味は格別で、是非今度スーパーで買ってみたいと思います。」

5歳のお子様を持つお父さん:

「今回、乳しぼり体験や牛に関するパネルを見て、酪農を身近に感じられるようになりました。ヨーグルトパックなどリサイクルで遊ぶスペースも活用させていただき、子どもが自由な発想で牛さんの牧場をヨーグルトパックで作っていたのが印象的でした。自分が子どもの頃はこのようなリサイクルで遊びをしていたので、もっと今の子どもたちに広まればと感じました。また、カネカさんが酪農に取り組んでいることは今まで知らなかったのですが、A2ミルク自動搾乳機、ソーラーパネルなど、化学会社のカネカさんだからできることをお聞きして納得することが出来ました。」 



有機循環型酪農に気軽に触れ合い、楽しく学ぶことができる今回のイベント。参加した子どもたちや、お父さん・お母さんなどのご家族にとって、より身近に「地球にやさしいサステナブルな酪農」を考える機会になったのではないでしょうか。